サイトの力、ブログの力

 最近は有名人の間でも企業と同様に、Webサイトの開設ブームはひと段落してきてブログの開設をするケースが多いらしいです。

 コメントやメッセージボード、掲示板を設置するとWebサイトの閲覧者との直接のコミュニケーションができるのが魅力だといいます。有名人とのコミュニケーションの手段といえば、ファンレターファンクラブが古くからの手段として思い浮かびますが、会員になるなど相当な思い入れがないと行動に移れないと思います。しかし、ブログのコメントやメッセージボードでは、パソコンだけでなく携帯電話からも簡単にメッセージを送ることが可能なので行動に移るための敷居が相当低くなりました。匿名なのに友達感覚で有名人とたとえ一方通行だとしてもコミュニケーションができるようになったのです。

 頻繁に更新されるブログの特性から、Webサイトよりブログの方がリアルタイム性が高くなり、距離感が近いメディアになっています。そのため、閲覧者と一体になるようなブログは相互のコミュニケーションが活発化し、豊かなコミュニティが形成されます。しかし、有名人側の一方的な自分勝手な意見を掲載するといわゆる「炎上」と呼ばれる批判メッセージの嵐に見舞われることもあるのです。不正アクセスなどとは異なり、個人の意見の対立による議論を取り締まることができない現在では、有名人側のブログを一時的に閉鎖したり、コメント機能をオフにしたりするしかありません。



 有名になると自分が偉くてそこらの人間を下に見てしまいがちです。しかし、有名人も一人の人間であるのと同じように、閲覧者一人一人も同じように人間です。様々な意見を持った人がいて、それぞれの価値観を持って生きているのです。そこのところを忘れて独り善がりなメッセージを発信していると、炎上という形で制裁を受けるのです。 

 ファンクラブの会報と違って、ブログは誰が見ているか分かりませんので、ブログ記事を携帯のメール感覚で掲載していると危険です。ネット上のブログも一種の公共の場であることを忘れてはいけないのです。特に有名人や影響力のある人は内容に注意しなければなりません。


 後一ヶ月ほど残っていますが、今年は、捏造・偽装・騙しの一年ともいえる一年になりそうです。
しかし、その中でも真摯に問題を受け止めて本業をきちんとしている方も多く、そのメッセージをブログで見ると「日本もまだまだ捨てたもんではないな」と思うのです。

あるある大事典の問題を受けて、志村けんさんがブログに投稿した記事
残念です 2007年01月23日 (Ken's Blog)
上の一件もそうですが、忙しいスケジュールの中で投稿されている記事を見ると努力の人だと感じます。志村けんさんの番組ロケなど芸能活動の普段の記事にも数百件のコメントが付く人気のブログです。


この11月から新垣結衣さんが始めたブログ。1日に何千件のコメントが付いて驚いたそうです。
新垣 結衣さんのオフィシャルブログ
本人の人気が凄いのはもちろんですが、ブログの力を感じさせますね。


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