ECサイトへの要望

インターネットで商品やサービスの販売を行っているサイトをECサイトといます。ECサイトの中でもアフィリエイト(パートナー)向けに成果報酬型広告を提供しているところをECサイトと定義(狭義)している場合があります。

大手メーカーの直販サイトから、大手小売業、中小ネットショップ、などECサイトはたくさんあります。今年度でECサイトとして広告出稿をやめてしまうサイトさんも、新年度からECサイトをはじめようとするサイトさんもちょっと考えてもらえればと思います。




サイト運営者として、この広告主である狭義のECサイトに対する要望です。私だけが思っていることもあるでしょうが、大抵のアフィリエイトパートナーさんも共感してくれるのではないかと思います。



・掲載期間を限定した広告依頼は原則お断りします。特に表示回数やクリック回数に応じた報酬がない場合。
サイトに広告を載せるというのは、リアルの広告ポスターや広告看板を貼るのと同じです。掲載期間が限定されることで、掲載と削除の作業の手間の割りに報酬は期間が限定されるために獲得できる報酬が少ないのでサイト運営者には不利です。ですから、その点を配慮してほしいのです。



・広告バナーは、主要な製品シリーズやブランドごとに各サイズを用意してください。
主要製品シリーズやブランドごとにバナーが用意されていないECサイト、新製品を発表してもバナーすら作らないか作るのが遅いECサイトはやる気が感じられません。ECサイトさんがやる気が無ければ、当然アフィリエイトパートナーもやる気が出ません。


・用意する商品画像は統一性を持たせてください。
大抵のECサイトでは提携条件や審査基準ではパートナーのWebサイトにいろいろ注文をつけているのですから、ECサイトもきちんとしないといけないと思います。

[悪い例]

  • 写真のサイズが不ぞろい
  • 写真のバックの背景が不ぞろい
  • 重点商材しか画像を用意しない。
  • キャンペーン品しか画像を用意しない。
  • カラーバリエーションのある製品で各色の画像を用意しない。


・商品画像は商品が販売終了後も削除しないでください。
製品レビューとして、ブログ記事を書いた場合に画像がなくなっていると後で見たときにショックです。製品購入者はその製品を使い続けているわけですからその点に配慮をお願いします。自己買いを推奨している会社で、これをやられたら二度と買いたくはありません。

[よい例]

  • 商品画像をクリックした先の詳細ページに「販売終了」の製品と後継機種や最新機種の案内を掲載する

販売終了の製品はサポートや買換えの案内に重点、後継機種や最新機種については機能アップなどの違いをアピール、
このようにしてもらえると情報が充実して、次の販売にも繋がっていきます。


・サイトリニューアルと称してサイトのドメインやURL(URI)を変更するのはやめてください。
サイトのドメインやURL(URI)を変更するのは、ECサイトは今までに獲得したコンテンツへの被リンクをすべて失うことになるのと、パートナーサイトのコンテンツの修正の手間をかけさせるものです。

ブランドや知名度がほしくて企業買収した場合にこういうリニューアルを下のでは本末転倒ですよ。

インターネットショップの場合、見込み客を含めすべてのユーザはサイトのリニューアルが動機付けになってサイトを訪問することはまずありません。リアルの店舗の場合には、近くを通りがかって気になって立ち寄ることはありますが、Webサイトの場合はそういうことは考えにくいからです。Webサイトのショッピングの特徴として、ビジター・顧客は製品に興味を持っているか、すでに購入意思がある場合が多いです。




・無意味なキャンペーン連発はやめてください。
ユーザーにメリットの無い怪しいキャンペーンやタイミングの悪いキャンペーンをするのは逆効果です。
たとえば、"大人気アウトレット"っておかしくないですか? 人気のある商品だったらアウトレットにならないでしょ。毎週やっていても売れなくてジリジリ値下げは悪循環です。仮にアウトレットセールが大人気といったら、アクセス殺到してWebサーバーがダウンするくらいじゃないとね。


ECサイトの会員の囲い込み行為、会員ページの購入の報酬対象外とするなどパートナーいじめ
アフィリエイトパートナーを先兵隊として新規顧客の開拓に使っておきながら、その後は分け前を一切くれないECサイトがあります。長期的な視野で考えると両者にマイナスだと思います。1度買った客には紹介料を払いたくない気持ちはわかりますが、再度、パートナーのサイトを経由して購入した場合は、新規顧客と同様に報酬の対象にすべきです。顧客はパートナーのサイトが無かったら、競合他社の製品を買ったかもしれません。



これらの要望からネット広告の効果が出るor効果が出ないの違いのヒントも見つかるかもしれません。