改善寄与度

 WebサイトやBlogを運営していると、日常少なからずカイゼン活動をします。それは、別に他人に大げさにアピールするようなことではなく、動線を考えてリンクを直したり、文字の色やサイズを多少変えるといったことです。今回のタイトルにもあるように、改善寄与度というものを考えてみたいと思います。ここでいう改善寄与度とは、改善した内容が及ぼす業績への影響度合いのことです。業績というのには個人サイトであれば、検索上位への進出、アクセス数の向上・滞在時間増と考えてもらえればよいです。企業サイトであれば知名度を上げ、商品・サービスの販売増への貢献度合いです。

 改善というと大々的にリニューアルしてしまうサイトが法人個人問わずありますが、私は全面リニューアルはあまり好きではありません。ブランドサイトや新製品サイトであれば、新しいドメインやページを作ればよく、既存のWebを跡形も無く作り変えてしまう必要は無いはずです。

 全面リニューアルをすると、コンテンツへのリンクの継続性が失われてしまう場合があります。Webのリンクは自分の知らないところでリンクが張られ、それが直接のアクセス誘導にならなくても、検索エンジンへ影響を与えていることが少なくありません。リンクの影響の良い効果も失ってしまう危険があるということです。

 ちょっと論点を変えて、見た目のリニューアルやシステムのリニューアルを誰のためにするのかを考えてください。WebであれBlogであれ閲覧者のために公開しているんです。しかし、運営者が製作を別注した瞬間から、閲覧者のためよりもコンテンツを作ることが目的になってしまいます。つまり、改善寄与度とは直接関係無く、作り手の理論になってしまうのです。

 統計をとったわけではないのですがユーザーの望まないリニューアルを繰り返しているところは、だめな気がします。カイゼン活動も活動自体が目的になったらだめなんです。カイゼンをするときには、カイゼン寄与度を推計し、目標どおりにカイゼンされているのか測定しないといけないと私は思います。

 最新の流行を追い求めているサイトが、どんどん変化するのが良いと感じるように、古いデザインのWebページも内容次第ではいいと思います。改善寄与度を考えてサイト運営をしていきたいです。



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