努力

努力をしても報われないと感じている大学生がかなり多いというベネッセのアンケート結果がニュース記事になっていたのでふと思いました。

一般に、好きではないこと、自分の価値観に反したことをする時間や労力は負担感が大きく、疲労やストレスにつながります。大抵の場合、得意ではないこと、苦手に感じていることを頑張った場合に努力した度合いが大きいと感じます。得意なことを頑張ったらすぐ結果が出るのでいいのですが、苦手なことを頑張ってもなかなか結果が出ません。苦手を克服するのは容易なことではありませんので、努力の過程はつらいことが多く、途中であきらめてしまうこと多いため、努力は報われないという感情だけが残ります。

勉強やスポーツのような結果がはっきり出やすいのは、結果を比較されて評価を下されるのにかかわらず、途中の過程や努力の内容を見てもらえることは少ないです。時間は大体同じようにあるので、得意分野でさらに上位を目指す努力をしたらきっと報われるはずです。苦手なことが多くて努力したくないという感情だらけになる前に、勉強やスポーツで何でいいですから得意なことで報われる努力をしたいものです。

有名私立中学受験のようにハイレベルな競争をする場合は、周りの環境や家族や塾の先生などのサポートがモノを言います。本人たちも限界まで頑張っています。最後に僅差を制するには、本人だけの力では無理な場合あります。お金の掛け方、時間の掛け方を上手にしてあげてほしいと思います。受験生の夏期講習大詰めになってきたころです。今、宿題に追われているなんてこともあるかもしれませんが、時間を上手に使えましたか。遊ぶときにはしっかり遊び、勉強するときにはしっかり勉強する。それが大切です。
そして、勉強や練習は誰かに言われてするのではなく自主的にすることが効果を高めます。自分で考えて自分で行動するのです。ある分野で頂点を極めるためには、誰かの教えを待っているだけではダメです。与えられた課題は最低限のレベルに到達するための手段に過ぎないと心得てほしいです。
冒頭のアンケートで努力が報われなかったと回答した人のどれくらいが自習したのか気になりますが、全体でも2割程度だったのでかなり少ないでしょうね。同じことをやっていては勝てません。よい結果を出すためにはオリジナルの工夫が必要です。小さな努力は報われないが大きな努力は報われるといっても過言ではないでしょう。

集中力を高めて時間当たりの生産性(効果)を最大にすることが成功の秘訣です。努力をしないと運は向いてきません。「報われない努力をしてはならない」と言ったのは、だらだらと時間をかけて嫌いなことをすることが最もよくないことの一つだからです。