必要なときに必要なものを必要なだけ

 このタイトルの"必要なとき"というのは需要期、消費のタイミングにおいて、"必要なもの"、つまり使用するものを"必要なだけ"の分量を使えるようにするということは簡単なようで中々難しいものがあります。無駄なくピタリと需要と供給が一致するような状態になればいいのですが、考えてもならないのです。

 そうすると何かで妥協しなければならない・・・つまり在庫を持つ、モノを常備するのか、代用品を使えるようにしておくのか、必要量の全量が揃わなくても一部を使えるようにするのかということを考えなければならなくなります。これは、事業環境、経営方針、経済情勢などさまざまな要因を考えて決めることになります。それには、時間も労力もかかります。

 事業仕分けを見たり、聞いたりすると、改革側 対 権益が削がれる側の対決のように描きたいのでしょうがどちらも無駄に思えてなりません。必要なときに必要なものを必要なだけの精神で、互いの信頼関係に基づき、良くしようとする良心を信じ合える日本にするほうが明るい将来を描くことが出来るはずです。やってみる前から想像で無駄だと決め付けられた事業に携わる人々のことを考えたことがあるのでしょうか。特定の関係者を陥れるために行動するのが政治といえば政治なのでしょうが、そういうことにはうんざりしています。

 絶えず世界情勢は変化しており、数ヶ月前の選挙、数年前の理念、マニフェストは、現在においても有効なものなのか良く考える必要があります。変わるためには、違いを明確にする必要がありますが良い変化でなければなりません。