営業トークの数字の嘘を見抜こう!

胡散臭いツールを使うとWebの収益が上がるという話をよく耳にします。しかし、聞けば聞くほどおかしいのです。

「このツールを使うと100万円以上の収益が77%の利用者に上がった」というのです。

そもそもこのツールの使用期間と投資金額、統計情報の母数はいくつなのでしょう? 77%ぴったりになるには100の利用者のうち77が100万円以上の収益になる必要があります。聞くところでは月収だというのです。いつ時点の話でしょうか? 数字がデマカセかという疑念がどんどん強まります。サンプリングした100の利用者が恣意的に集められたかもしれません。
残り23%の利用者は100万円未満の収益だったのでしょうか?それとも大赤字なのでしょうか?
この23%から多額の金を集めて77%へ回す仕組みかもしれません。実際は23/77の数字は逆な気もします。

世の中の平均リターン(収益率)以上の場合、何か特殊な状態です。リスクがものすごく大きくまぐれの要素が高いケース、特技や才能が必要なケース、○○が必要なケースなどさまざまです。労力が必要なものであれば、誰にでも出来る簡単な仕事は最低賃金、普通の人に出来る仕事は平均賃金に近づくのが道理です。

私は営業トークで数字を出したら嘘だと思います。数字は嘘つきの始まりです。今回の77の数字が怪しいこと、本当だったとしても100人のうちの77+23人を月単位に一定にコントロールするのは至難の技なはずなので嘘だと思います。23人に100万円を超える意思があれば超えられるのか、77人にサボる人はいないのかなど考えたらキリがありません。好意的に考えたとしてもこの数字は杜撰だといわざるを得ないです。

ですから、こういうのは相手にしません。