役立たずのまとめサイト

誰にでもできるサイト
RSSなどによってコンテンツの2次利用によるサイトを「まとめサイト」などとして構築するのが流行っていますが、すでに「まとめのまとめサイト」なるものも登場していて、それぞれの乱立している「まとめサイト」を束ねたり、あるテーマのまとめサイトの集合体としてのまとめサイトを作っているところが増えてきました。

まとめサイトが、同じ文字列であっても異なる意味の情報をまとめる人がきちんと整理して、読者へ提供していたときはとても有用でした。しかし、単純な文字列マッチングや関連用語をまとめてごっそり底引き網のような感じで雑多になってから使い物にならなくなってきました。

コンテンツの中身を他人に依存したサイト構成は、著作権に関する問題がブラックもしくはグレーな状態であるばかりか、自分自身のサイトが丸パクリされる危険があります。他のサイトからコンテンツを集めているのだから、逆に文句を言われることはないだろうというのがその理由です。コンテンツが適切な引用であればよいのですが、不適切な引用も目立ちます。ひどいものになると他人の文章の一部を脈略もなくつなげたり、ニュースのタイトルを混ぜたりとめちゃくちゃです。

上記のようなサイトはプログラムによる自動収集によるものと推測されますが、こういうサイトは、同じプログラムを使えば類似サイトを大量に構築することが可能です。大量に製造したサイトに表示されたら数円といった広告料が入るというのが製作者の動機です。

こういったサイトは、多くの閲覧者に対しては役立たずであり、ネット検索を非効率にするノイズの要因になります。こういった行為を取り締まる法律やルールを整備しないと、ブログや掲示板などは無意味なものになるでしょう。