新卒採用を取り巻く問題

 卒業後も数年は新卒扱いするというのは、今年のお米のコシヒカリの新米、来年も新米として扱うのと同じく無理な話です。
 どうしても扱えというのなら試験のエントリーは受付するかもしれません。企業は主に2つの視点で採用を絞っています。(1)日本での事業は縮小するから新規の大量の人員は要らない。(2)リストラしたいが長年勤めた従業員の雇用維持でもういっぱい。
 
 人材を商品の一つと考えれば、いつまでも"新"とは言っていられません。何度も就職試験で落ちたり、面接で断られた人は見ただけで処分品のワゴンセールのようになってしまっています。疲れて元気のない感じです。

 自己分析やらセミナーなども結構ですが、思い切って元気に活動するとか、何か面白い話の一つでもするとか考えたほうがいいと思います。はっきりと売れ残りであることを認識すべきです。

 人材もお米と同じように来年になればまた採用できます。今年中に採用してもらいたいのなら、いま採用しなければならないと思えるようなポイントが必要です。人手不足の業界もありますが、そういうところでは経験者、すぐに使える人が必要なのです。

 どうにもこうにも人材も必要なところにはうまく回りません。就職希望者と採用希望社のギャップは広がるばかりのように感じます。