ペニーオークション、詐欺の共通項

ペニーオークションオレオレ詐欺、出会えない出会い系サイト、投資詐欺など最近の悪徳商法詐欺の共通項は、”自作自演”であるということです。

ペニーオークションでは小額の参加料に見せかけるためにペニーなどと呼ばれるそのオークションサイトでのみ利用できるコインを買わせます。商品価格は出品時1円としておき、入札ごとに1円上昇、参加者のコインを消費させます。
商品の出品者はペニーオークションサイト運営業者もしくはその関係が疑われる者であることが多く、商品の販売を目的としているとは思えない低価格でいつも出品しています。オークションに出品者として参加したことがある人ならば注目されずに低額で落札されてしまった経験があると思いますし、なるべく高く売りたいと思います。そうすると参加しやすいオークションサイトになるべく高い値段で出品しようとします。入札件数が多くなることよりも落札価格が高くなるほうが収益が上がっていいと思いますね。
それなのにペニーオークションに出品している人はなるべく安く出品して何度も入札させようと瞬時に対抗の入札をしてきます。それと1回入札があると終了時間がかなり延長されるようになっていて他の入札者も巻き込んで何度も入札させようとします。

ここで視点を変えてペニーオークションサイトの主催者になったつもりで利益を最大化する方法を考えます。
・落札は主催者側関係者にさせて安価な商品提供はしないようにする。
・自動入札プログラムで程よく入札されているように装う。
・追加の有料コインを何度も買う上顧客は特別に監視してコントロールする。
・一般参加者に手間がかかるので実際の商品が届くことのないようにしたほうがいいが、詐欺と疑われたときの対策として原価の安い商品、例えばそのサイトのコインは落札させてあげる。
・誰も買えていないのではないかという疑念を払拭するために芸能人やネット上の有名人、マスコミ関係者には商品を落札できるように手配する。
・注意喚起をするようなサイトを自作自演で立てて、被害者をコントロールして次のサイトに誘導する。(カモは逃がさない)

ペニーオークションのように実態が分からないサイトで被害に会わないようにするための自衛方法は何といってもおかしなサイトで得をしようと得をしようと考えないことです。つまり参加しないということです。自分だけは大丈夫ということはありません。罠を仕掛けて待っているのです。

オレオレ詐欺は身近な人を演じて、警察や弁護士役も含めて詐欺グループが自作自演していますし、出会えない出会い系もサクラが演じています。最近流行っているイラク・ディナールなどの内戦発生国の通貨を使った詐欺、未公開株詐欺、マンション投資詐欺なども高値で買い取るような雰囲気をグループで役割を分けて自作自演しています。

さまざまな人を入れ替わり立ち代りさせて、急がせたり、判断力を鈍らせたりして襲ってくるのです。犯人は犯罪グループでトレーニングされていて人間の心理学的な弱点を熟知していますので、接点を持たないようにしなければいけません。

監督官庁は取り締まる法律がないなどと言い訳しないで、さまざまな法律を駆使して取り締まればいいのです。税務調査に入れば、商品仕入れや発送をしていないことも分かりますし、恐らく納税もしていない(たぶん上納はしている)なんてことが分かるはずです。