アクセスアップのために頭のCPUパワーが取られてませんか


あなたにとってアクセスアップの目的はなんですか?

WebやBlogの閲覧者を短期的に増やすことが目的でトラックバックをしたり、コメントを書いたり、足跡などを残したりそういったアクセスアップ行為をするために頭のCPUパワー100%(思考力のすべて注がれて)しまっているなと感じられる人が周りに大勢いることが分かってとても残念です。

同じコメントをたくさん貼り付けるとか、連続トラックバック本当にご苦労さんです。

良くメンテナンスされているサイト(管理者がきちんと管理しているところ)では大抵の場合SPAMとして削除処理されます。見落とされたり、管理されていないがために野放しになって書込みが残ったとしても其処はもう廃墟サイトです。現実の廃墟には広告をわざわざ貼りに行く人はまずいませんが、ネット上ではそういうサイトにも広告しているケースが多いです。

廃墟サイトを広告で埋め尽くして結果として、よいアクセスを誘引できるのか大いに疑問です。すこしは被リンクが稼げるから”サイトランクが上がるぜ”なんて思っていたら危険です。廃墟サイトを検出するようなアルゴリズムの変更があったときに大変なことが起きるでしょう。廃墟サイトには管理人はいませんから、消すことが出来ないのです。


アクセスアップのために同じメッセージを書き込む労力、時間をほかの事に使えないのでしょうか? ”頭悪いから出来ない”とか諦めていたらそれは良くありません。


アクセスアップにはいくつかコツがあります。

(1)望まれるコンテンツを提供する
アクセスしたときに読者を失望させないようにすること、オリジナリティ溢れる内容であること、可能ならば喜ばれる役立つコンテンツ、面白いコンテンツ、楽しいコンテンツを提供することを考えましょう。

他人の意見と違っていて構わないのでしっかり内容を書くようにすることが大切です。丸写しのコピーはネット上には不要です。だって誰でもカンタンにコピーできますから。


(2)チャンスを掴む
アクセスアップを考えるのであれば、立ち位置としては常に(※イノベーション理論で言うところの)オピニオンリーダーであるべきです。イノベーターの情報を口コミで集めてアーリーマジョリティやレイトマジョリティへ伝える役目です。6割から7割へ広告宣伝するわけですから、物販系のアフィリエイトサイトだったらかなり良い成績を得られるはずです。


(3)よい情報源をもつ
オピニオンリーダーになるにはどうしたらよいかというと、よいイノベーターを見つけることです。よいイノベーターは次に買う商品も良い物で流行る可能性が確率的に高いです。こういう人は、独特の臭覚、感性、ひらめきを持っています。こうした人とのつながりがよい情報源を持つことになります。


(4)出稿(更新)のタイミング
あなたのサイトやブログのページを更新したら、どれくらいの時間で主要サーチエンジンに登録されるかを常に気にしてください。その時間が分かったら、テレビで取上げられる時間から逆算して記事を出稿してサイトを更新しましょう。内容が話題にマッチしていて更新タイミングがよいということはかなりのアクセスが期待できます。

悪い例としては、今頃、紅白歌合戦の話題を出してCD/DVDなどのミュージック関連商品を紹介するといったことが挙げられます。


(5)よい目利きになる(見切りをつける)
良い目利きになって自らイノベーターになることです。ある程度経験を積むと多少のセンスがあれば得意分野のイノベーターに成れるでしょう。新しいものを作り出す才能に目覚めたのならば、SEOSEMを気にしなくてもよい方法があります。それはクリエイターになることです。クリエイターは多少の宣伝をしても、後はイノベーターとオピニオンリーダーに任せればよいのです。
この方法を悪用している例としては再販型の情報商材があります。ある情報をまとめたものを作り、それをカモに次々に売るという商法です。(買った人は買値より高く売るか、数を多く売ると儲けになりますが、情報の性質上、価値は情報が広まれば広まるほど薄くなりますので大抵のケースでは元締めか元締め周辺の人しか儲からないことになります。)

それと、見切りをつけることも大切です。駄目なものは駄目です。いつか陽の目を見るときが来るかもしれませんがそれでは遅すぎます。



最初の問いかけの答えは出ましたか?


あなたにとってアクセスアップは何のためにしているのかということです。知名度を上げるためだったら良い知名度を上げてくださいね。決してSPAMとして有名にならないようにマナーを守って行動しましょう。お金のためだったら、収益の上げ方を見直してみましょう。他にもいろいろな目的があると思いますが、アクセスアップが最終目的ではないはずです。アクセスアップで頭が一杯になって、アクセスアップという手段が目的にならないように気をつけたいですね。


イノベーター理論といわれるスタンフォード大学のエベレット・M・ロジャース教授が著書“Diffusion of Innovations”(邦題『イノベーション普及学』)で提唱したイノベーションの普及に関する有名な理論があります。ロジャースは消費者の商品購入に対する態度を新しい商品に対する購入の早い順から、1.イノベーター=革新的採用者(2.5%)、2.オピニオンリーダー(アーリー・アドプター)=初期少数採用者(13.5%)、3.アーリー・マジョリティ=初期多数採用者(34%)、4.レイト・マジョリティ=後期多数採用者(34%)、5.ラガード=伝統主義者(または採用遅滞者)(16%)の5つのタイプに分類しています。
参考:イノベーター理論