安いものから売れていく

とある食品スーパーでは、客数は普段どおりでもちょっと安い商品から売り切れていました。例えば、お米、有名産地の銘柄米はあまり売れず、セールになっていたお米のうち最も単価の安いものだけが売り切れていました。こうなると"生きるため"に買っている生存のための食料です。美味しい物を食べたいということよりも、とにかく安いものを買って食いつなぐということを強く感じました。

恐らく政治家の方は国会や議員活動が忙しくて、庶民のことは気にも留めていないでしょうが、こういった傾向がディスカウント店ではない高級スーパーでも起きているのが現状です。

ここまでくると景況感に左右されにくい業界の経営者や従業員まで、財布の紐を硬く締めてしまいます。

公の学校教育の現場では行過ぎた平等教育の結果、人並みの生活を送れればいいという低モチベーションの人間を増やしてしまいました。偉くなりたい、お金持ちになりたい、贅沢をしたい、ハデに面白いことをやりたいということが否定されました。話が飛躍していることは十分承知ですが、人々に元々ある買いたい欲求が低まってきていたところに、実際に現金収入が減るという事態になって激弱な消費行動へつながった気がしてなりません。

お金がある人はもっと贅沢をしたり、社会奉仕のための活動をして社会に還元してもいいのではないでしょうか。百貨店の売上げ減少のニュースを聞くたびにそう感じます。

お金は天下の回り物だけど、今は回っていない。みんな溜め込んでいる。